「莉子様。タオルをお変えになりますので、少し待っててください。」どうも、私は熱を出してしまったらしい。
今日は、家で安静にしている。
「熱い。・・」夏風邪なんて、一番最悪だ。
でも、今は何も考える気にもなれない。
熱すぎて頭が痛い。
気温もそうだけど、何より体温が熱すぎる。

「莉子様。今日は、みな出かけておられます。
私も、出かけなければなりません。
家には、誰もいなくなると、困りますので、
代わりに、拓海様をお呼びしたので、もうすぐ来ると思いますが、待っててください。」
皆、いないのか。

「ガチャッ!」皆がいなくなってから、1時間後に拓海がやってきた。