「ピンポーン♪」朝一番にインターホンが鳴った。
「莉子様。拓海様がお見えになっておられます。」拓海!
「あ、えぇ。分かったわ。」拓海の顔が見れない気がする。
「拓海。おはよう。」私は、玄関先にいる拓海に目を向けず言う。
「おはよう。昨日は、ごめんね?」
「いや、いいよ。平気だったし。」あー、どうしよう。顔が見れない。
「莉子、なんかあった?」拓海が、私の顔をのぞいてきた。
「わぁっ!!な、な、なんも?」やばい。私が何か隠してる事バレたかも。
「莉子、どうしたの?なんで、挙動不審になってるの?」質問攻めか。やばいな。