「へぇ〜。今度は隣のクラスのメガネくんに告白されたわけね」




健二くんと別れて数日、あたしと美樹は新しくオープンしたドーナツ屋に来ていた。




あたしは目の前にあるアイスティーのストローをグネグネと曲げながら“てへっ”っと笑って見せた。



「てへってあんたね、どうすんのよ」



しかし美樹の表情は思った以上に深刻で渋い顔をしていた。



それはあたしのせいなんだけど。





原因となったのは今日のお昼休みの出来事。




* * *




「僕と付き合えば君は幸せになれると思うんだ」


「…はい?」




何か変なことを言ってるな。


それが彼の第一印象だった。