焼きつくような陽射し、磯の香り、水着姿の人々。


「それじゃ、ルールを守って危険なことはしないように」


あたしたちは、初夏の臨海学校真っ只中です。


臨海学校と言ってもうちの学校は堅苦しいものではなく、学校全体で海で遊ぶという生徒たちがいかにも喜びそうな行事。


あたしはこの陽射しが嫌い。

暑いし、日焼けすると痛いし、いいことなんて無い。


しかも、あたしが今着ているのは美樹が選んだふりふりの淡いピンクのビキニで、露出度が高すぎて全身焼ける。


あー、暑いっ。


浜辺に反射した太陽の光が眩しくて目を細める。


「はーなのっ。海行こうよー」

「ん、わかった」


あたしたちは海に足を入れた。