「じゃ、俺からな」




あれから二日、昨日お母さんは出発したから今日から二人暮らしがスタートしたんだ。



今話しているのは‟二人暮らしをするにあたってのお願い”について。お互いがお互いに守ってほしいルールを提示する。




「1、俺の本性は誰にもばらさない。ってこれは前からだけどな。
 2、毎朝7時に俺を起こしに来る。1秒でも遅れたり忘れたりしたら罰ゲームな。
 3、飯は当番制じゃなく毎回お前。俺料理作れねぇし。
 まあこんなとこ?」





「ちょっと待って……2が意味わかんないんですけど!!何で毎日わざわざ起こしに行かなきゃいけないの!?自分で起きてよ!!」





「異論はうけつけません」





王子スマイルでそう言った朝陽に私は何も言えなくなった。






「んじゃ、次お前なー」





朝陽はさも聞く気などないようにソファーに寝っ転がった。