眠い。


時計を見ると、時刻は七時半。


普通の女子高生なら飛び起きる時間だろうけど、私は違う。


私、紫峰沙羅(しほうさら)は学校に行かないから。


一応席は置いているけど、まぁ、不登校と言うやつ。


それに、ここは家ではないし。


「おはよう、沙羅ちゃん。気分はどう?」


ガララ、と言う音と共に扉が開き、女性が私に声を掛ける。