「ねぇねぇ、疑問になってること言ってもいーい?」





「なんだよ」




最近言葉が丸くなった様に思う。
そして、なにに関しても可愛いと思える様になった。





そのことじゃなくて。






「なんで偽りのカレカノなのにここまでするの?」








「………」







無言。え、なんでだろう。









「お前、それ本気で言ってんのか?」







「本気………だけど」


この先、何を言われるんだろう。






怖い。



これが本音だった。





いきなりグイッと肩を引き寄せられる。





「?!」





そして耳元で彼が言う。







「お前が好きだからに決まってんだろ」







えーーーーーー!それなに?!反則!








「ずっと前から屋上でお前がいて、可愛いのにどこか寂しげで、守ってやりたいって思ったんだ。」






そんなことがあっとんだ……。




「だから



好きだ。



偽りの彼女じゃなくて正式に




付き合おう。」