「あっつーい!焼けるー!」



「本当になー!帰りにアイスでも食べて帰るか?」



「うん!行く行く!」



「決まり~!じゃあさっさと着替えて行こうぜ!」



真夏という言葉がぴったりな30℃を超える毎日。



それに対抗するように蝉が鳴いていて。



2年生になったあたし、立花ひかるは今日もサッカー部のマネージャーとしてグラウンドで仕事をこなしています。



夏の大会が終わっていつもと変わりない毎日だけど、ひとつだけ変わったことがある。



それは陽向がサッカー部にいないこと。