ケータイ小説 野いちご

cutie honey

two

…次の日の朝。

私は晴れ晴れとした気分で、いつものように一番に出社した。

給湯室で、お茶の準備をしていると、バタバタと誰かの駆け足の音が聞こえてきた。

振り返ると同時に、怒鳴り声が聞こえてきた。

「ちょっと!あんたに頼んだ書類ができてないんだけど、どういう事⁈」

「…」

怒鳴り込んできたのは、他の誰でもない。榎並さんだ。

「…昨日、出来上がった時に、三枝課長がいて、渡しましたけど」

恐る恐る答えると、榎並さんの顔は真っ赤になり、更に怒鳴った。

「ふざけんな!あれは、私が頼まれたんだから、あんたが渡してどうすんのよ⁈」

「…それは」

答えに困って、俯いてしまった。

…ほらね、やっぱりこうなるのよ。




「…清水さんが作った資料なんだから、清水さんが俺に渡しても、何の問題もないと思うんだけどな」

私たちの後ろからそんな声が聞こえてきた。

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