あの日の出来事はあたしの心の中に大きなシミを作った。

里ちゃんは学校へ来なくなり、連絡をしても返事はない。

何度か家に行き里ちゃんに会えるように頼んでみたものの、

『今は誰とも会いたくないって言ってるの。せっかくきてくれたのにごめんなさいね』

と里ちゃんのお母さんに申し訳なさそうに謝られた。

里ちゃんの気持ちは痛いほど理解できる。

だからこそ、今はそっとしておいたほうがいいと思った。

ごめんね、里ちゃん。

自分の無力さを痛感する。

だけど、きっとあたしにもできることがある。

あたしにできることならなんだってする。

里ちゃんがまた笑顔で学校に通えるためにも、あたしはあの3人に絶対に負けない。

どんなことがあろうと……絶対に。