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「で、結局…関係続けるんだ。」


「んー。まぁ、どうせ好きな人もいないしね。」


放課後、たまたまバイトが休みだった夢子ちゃんと近場のカフェに来ている。


「…でも、そんな事言ってたら好きな人なんて出来ないんじゃない?」


「え?…なんで?」

「だって、言っちゃえば小春たちは学校中が公認のカップルなんだよ?

つまり、藤崎くんと付き合ってる以上、小春に近づく男なんていないってこと!」



"分かる?"と、ホイッププリンを口へと運びながら私に尋ねる夢子ちゃんに



「……言われてみれば…確かに」



激しく納得する私。