彩花の熱も私の熱もすっかり下がった頃、家族会議が開かれた




「…どうしよっか」


「…転校しないよ。」



「無理してない?」



「大丈夫。でもね」


「ん?」




「その…… モデルさんになって… そんなに弱くないんだって。…思って欲しい…の」



「いいよ。やってみよ」



翔琉がさらっと言ったその言葉に彩花が目を見開く




「い、いいの!?」



「無理しないで、ちゃんとやり遂げるって約束したらな?」



「うん!する!」





にっこり笑う彩花の頭をくしゃっと撫でる