あー心臓が爆発しそう。

服で隠れてるのは幸いやけど背中は
冷や汗でだらだらやし。










「あのな、別に君の見た目や暴走族に入ってることを責めてるわけではないのは分かってくれ」

「…はい」


「紫織をやらんとは言わん、婿に来てくれるって言葉も感謝してる」

「は、はい」








わけわからんくらいの大きな和室。

そこで俺は紫織と並んで正座し、ラスボスみたいな紫織父と向き合って。





やっと、やっとここまできた。

最初はびっくりするくらい無視されて怒鳴られて。




それでも俺はめげずにここまできた。








、のに。











「問題は頭や、君は」


「…………」


「将来水嶋家に籍を入れるなら君は私の息子、もしかしたら君に会社を任せるかもしれへんのに」

「は、…はい」


「せめて名のある大学にいってくれ、それが君の…」











「最終条件や」