「なにか案がある人手を挙げて下さい」
只今LHR。
1ヶ月後に迫った文化祭の出し物について決めている。
「はいはーい!コスプレ喫茶!」
「ホストクラブでしょ!海月君居るし」
「いやここは男の夢、メイド喫茶だろ」
「劇なんてどー?」
次々に意見を出し合って盛り上がるクラス。
「なんか普通にそれじゃあつまらなくない?」
「なんかこう、捻りのあるものを……」
「あっ!じゃあこれはどう?ーーーーーーー」
「「「賛成!!」」」
「マジかよ……」
LHRが終わって、俺と花鈴は朝日達を迎えに行く。
その間もキャーキャー煩い女子共。
「ちっ」
「海月君舌打ちしないの」
「うっせぇんだよ外野が」
「仕方ないよ。海月君カッコいいんだし」
「はぁ……」
そんな会話をしてると朝日達の教室に着いた。
「おい朝日ー。爽ー。行くぞー。」
「おぅよ。ちょい待ちー。」
「朝日チンタラしてんなよ。置いてくぞ」
「え、ちょ、爽君?俺総長だよね?」
「うるさい。置いてくから」
「爽ーー!」
煩い女子が嫌いな爽はイライラしている。
朝日に八つ当たりしてやがる……