いつものように空き教室に溜まって、倉庫に行こうと学校を出た。




下校時間だから、遠巻きに生徒がちらほら居る。



今日はアイツも倉庫に来るらしいから、一緒に歩いている。




ふと、校門に目を向けると絶世の美女が居た。



見たところ、制服を着ている。



あれ何処の制服だっけな……




「ねぇ爽。あの制服何処だっけ?」




「あれは確か白鳥女子学園の制服だよ」




花鈴とアイツは、まだ美少女の存在に気づいていない。




白鳥女子学園は、俺たちの高校からすぐ近くにある全国的に有名なお嬢様学校だ。




そんなお嬢様がなんで俺たちの学校に……




誰の知り合いなんだろうか。



キョロキョロしているから、誰かを探しているはず。




まぁ関係ないから放っておいて良いだろう。




お嬢様と俺たちの距離が近くなると、お嬢様は俺たちの方をガン見し出した。




もしかして俺たち目当てで来た?




いや、自惚れじゃなくたまに俺たちを見に来る目的で校門に来る女が居る。




このお嬢様もそういった類だろうか。