それから、数日がたとうとしていた。


相変わらず、陽裕さんと話せていない。
けど、このままで良いんかも知れない。

嫌いと言う、興味を持っていてくれれば、それだけで、いい――。



リビングへ



「あっ、依利君、おはよう」


「おはようございます」



あれ、陽裕さんが居ない。



「陽裕なら、友達の家に泊まるそうだよ」


「そうですか」



本格的に嫌われたかな。



「依利君、寿一さん、ご飯にしましょう」






あれから、陽裕さんは四日間帰ってこなかった。


僕は、少し体調を崩していた。
寝不足で頭痛がする、医者に行くと、
ストレスが原因らしい。


一先ず、今日は安静にと言われた。


今まではこんなこと無かったのに、陽裕さんの事になると考えると頭が痛くなる。


何でだろう、嫌いでいいって思ってても、やっぱり寂しくて、悲しい。


どうしたら、陽裕さんと一緒に居られるかとかこれ以上嫌われない様にするためにと考えていたら、寝れなくなった。


澪さんが言った通り、僕は、陽裕さんの事好きなのかも知れない。


けれど、分からない。
愛されるのもするのも、どうしていいか、分からない僕には、陽裕さんを好きになる資格なんてないんだ。