僕の世界は、偽りだらけ。



親のために、

優秀で有能な息子で居なければ――、


僕に居場所はない。



いや、人としても扱って貰えないだろうか。


どれだけ、自分に非がなくとも

謝って置けば、その場は収まる。



自分は、


駄目な人間なのだと


言い聞かした。



感情と言うものも、親の顔色を見て

最も最良な表情を浮かべ、言葉にした。



でも、どんなことをしても、
最終的には、殴られ、罵倒される。



それが、続くと人は慣れてしまう。


日常化し、心は瀕死寸前




でも、それが僕の世界




助けられ方を知らない。

泣いても、叫んでも、きっと誰も助けに
来てくれないと思っていた。



いや、助けを求めようとしなかった。





だって、助けを求めようと言う、



概念がなかったから……。




でも、そんな僕の世界を変えようと
してくれた人がいた。



その人が僕の世界をどんどん侵略していく。






僕の世界の侵略者は、


僕に色んな事を教えてくれた。