いつだったか、忘れられない人に会った。

顔も、名前も忘れてしまった人。

でも確かに、初めて恋をした相手だ。

そんな想いを胸に秘めながら、今日もまた勉強をサボってます♡

時は、平安時代。

櫻氏といえば、知らない人はいないと言われる程有名な貴族の家の1人娘だったりする私、華。

兄4人と父、母、祖父、先生4人に、教育係3人、家来また武士が7人で暮しているこの家。

そんだけ居ても、全く狭いと感じた事が無いし全ての部屋を回るのに、1日掛かってしまいそうなくらい広いのだから、相当なる権力を持っている。

「華様!どちらに居られるのですかー⁈」