もしこの場所が真実で溢れていたなら、僕は間違いなくこのセカイの、

《どうでもいい消耗品》

僕とセカイ
第一話

なんでそんなこと言うのさー‼
君は君は
《君は間違いなく必要性のある消耗品だよ》
だってさ、だって君はぁーーボクの、、、、

ピピピピピピピピーーー
「……」
目が覚めた
一番初めに入ってきたのは、チクチクするほどまぶしい朝の日の光だった
ピピピピピピピピーーー
目覚まし時計の音が鳴り響く
時間が経てば経つほど音が大きくなる
ガンッ
僕は勢いよく目覚まし時計を止めた
「…朝、、?…夢?」
起きた瞬間はあまり好きじゃない
夢と現実の区別ができないから
いつも夢をみる
小さい頃の記憶とか、思い出させるような夢をよくみる
だけど今日の夢はなんだか変だ
《必要性のある消耗品》
夢の中でロングヘアーの銀髪の少女が夢の中の僕にそういった
小さい頃銀髪の少女なんて見たことないし、会ったこともない
だから本当に何がなんだかよく分からない夢だった
だが、そうだとしても別に問題ない
所詮夢だ
気にする必要なんてない
僕はそう思い目覚まし時計でもう一度時間を確認する
時計の針は午前6時を表していた
僕はベッドから降り、寝室から退室した
いつも通りトーストを焼き、目玉焼きとサラダを用意する
僕の朝ごはんはいつもこれだ
それは深い意味はなく食事にはあまりこだわりとかないのでだいたい時間のない朝は同じになってしまうだけだ
僕は高校生にしては珍しくひとり暮しなのだ
何故ひとり暮ししてるのか、理由は簡単
ただ単に親が居ないから
僕の両親は1年前に殺された
まだ犯人は見つかっていない
それどころかてかがりもない

僕はもう一度時計で時間を確認した
時計は午前7時だと教えてくれる

「…もう出るか」
そんなひとりことを吐いて僕は家を出た

「あら、虹樹くん!おはよう!」
家を出たとたん真っ先に話しかけてくれたのは向かいの家のおばさんの斎藤さんだ

「斎藤さん!おはようございます‼」

「今から学校?毎日頑張ってるわね!行ってらっしゃい‼」
「はい!ありがとうございます!行ってきます‼」