ケータイ小説 野いちご

未知の世界4

結婚


残り数日で、私と幸治さんは結ばれる。






結婚していないのに、一度も体の関係はなかったけど。






私が心臓を悪くしたせいもあって・・・・・・。






結婚したら、どうなるんだろ。






今までと生活自体は変わらないよね。






もっと幸治さんと仲良くできるかな。






ぐふっ・・・・・・。







「何にやけてんだ?」






「キャッ!」






こ、幸治さん・・・・・・!?






驚いた。もう帰ってきたんだ。






「ただいま。」






「おかえりなさいっ」







はぁ、恥ずかしかった。






あまり突っ込まれなくて良かった。






結婚してからのことを想像してにやけてたなんて、絶対言えない!!!







「悪いな。」





「え?何がですか?」





「結局、かなに式の準備を任せちゃって。」





「いえっ!私はまだ働いてるわけでもないですし、暇なんで、大丈夫ですっ!」





 
そんなこと、気にしてたんだ・・・・・・。






「後すこしで、俺達夫婦だな。」





といいながら、私の手を引っ張りソファに座らすれた。







「チュッ」






唇が軽く重なり、一度離れるとすぐに再び強くキスされた。





「んっ!」






苦しくなるけど、幸治さんは構わずキスを続ける。






ほのかに匂う幸治さんの体の匂い。






安心する。






全てを。





私の全てを幸治さんに捧げたい。






そう思い強く幸治さんの体を抱きしめる。






「あ・・・・・・。」






ん?






幸治さんが顔を下にそむける。





「スイッチ入っちゃうから・・・・・・。」





幸治さんの目線の先に目をやると、






「キャッ!」





目を手で覆う。






「バカッ!見るなよ・・・・・・。  






かなが強く抱きしめてきたからっ!!!」






幸治さん、焦ってる。






でも幸治さんが私をその気にさせたんじゃない。






「式の前に無茶させたくないんだ。」






そういうと、私の額に軽くキスをした。






こういう何気ないキスに、顔が熱くなる。






こんな幸せ、思ってもなかった。






後数日。






私はただ幼い頃に出会った青年に、情けで同棲してもらってただけなのに、数日後には一生を共にする夫婦となる。






全て夢のような話。





数日後、私はどうなってるんだろう。

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