《愛優side》
「ここだ」
バイクで少し走ったところに
私たちの目的地はあった。
「じゃあ行くぞ。
怖いならついてこなくてもいい」
私の目の前にある倉庫は
予想以上に凄かった。
今も怖くて少し震えてしまうほど。
でも、翔流と一緒だから...
「翔流と一緒なら大丈夫」
翔流はニコッと微笑むと中に入っていった。
その後ろから私もあとを追いかけた。
「誰だ」
スーツを来た人たちがたくさん出てきた。
それも、みんな筋肉ムキムキで怖くなる。
「鬼龍の総長の本城翔流です。
山原さんに会いたいんですけど...」
山原さんとはきっと
トップの人のことだと思う。