《愛優side》



「花菜...」


どうして?



どうして幸せな時間は一瞬で崩れてしまうの?


「あ、翔流...」


そこには今にも崩れてそうな花菜さんが

家の前で立っていた。


「何してるんだよ」


私は不安で不安で


翔流の手をギュッと強く握った。


すると、翔流もギュッと握り返してくれて


少しだけ安心できた。