春休み初日、私は親友の森ななみと喫茶店で待ち合わせをした。
「嶋に告白したの?どうせアンタの事だから、どうせ付き合ったんでしょ?」
「いや、それが。振られちゃったんだ…泣」
「にしては、全然元気な感じするんだけど…」
「いやそんなことないよ!昨日はずっと泣いてたんだからね泣」
「それ自分の口から言う事なの?」
「まぁまぁ!そんな事はキニシナイ!私嶋くんとには振られちゃったよ…でもね、昨日泣いてて考えたんだ!」
「何を?って泣いてんのによく考えれたね…(汗」
「まだ、中学生活は1年残ってるよ!!だからその1年を楽しめばいいんだって!」
「いや、みんな最後くらい楽しむでしょ…」
「だから、その一年に悔いの残らない楽しい一年にしたいんだ!!だからね、もし嶋くんとクラスが離れたって頑張って落としてみせるよ!だって最後だもん!!」
「あ、そ、そうですね。」
ななみはあほらしそうに、聞いてたけどこれは本気なんだ。本気で頑張るんだ。
「アンタさ、分かってないかと思うけど幼なじみも、大事にした方がいいよ?」