私は、国家犯罪撲滅東京支庁の管理官。




仕事の内容は、復讐申請された書類に目を通し、復讐の許可を出すと共に、復讐されるターゲットたちにその事を知らせにいく指示を出すことであります。




ターゲットのことを我々の役所では、TGTと呼び、そして復讐、リベンジをチャレンジする人間をリベンジャーと呼びます。




私は、申請許可後のリベンジャーやTGTたちを観察、報告、たまに保護します。




人に恨まれる連中を保護する理由なんてないから、私はTGTを保護したことはないけど、一応、職務規定にはそう書かれています。



R-GPS法。




素晴らしい法律のおかげで、犯罪が減りましたね。




しかも、お手軽に誰でも,リベンジを申請できるから、人に恨まれる事をしないでいようと、仮面を被って生きている人が増えました。




凶悪な犯罪は激減しましたが、小さなイザゴザでこれを利用する人間は増えたかな?




但し、リベンジャーにリベンジは出来ない様に、規則でちゃんと決まっています。