それから約2年
折角、共学の高校に進学したのに
誰かを好きになるという事さえ考えないような毎日。
友だちと毎日のように遊び、バイトをして趣味である映画鑑賞したりする毎日。

そんなこんなで迎えたの高校3年の春

クラス替えをして隣になった男の子は
私の苦手な、イケメン、人気者、自分がそれなりにイケてることを理解してるようなやつ。
名前は水野 こうき
先輩に少し似てる…そこが最も苦手な理由


新クラスになり、少し疲れた私は裏庭の芝生で本を読んでいた。

ドンッ!

上から何か降ってきた…


えっ?人??
「うわ、人がいた…
あれ、同じクラスの」

低めの声の持ち主はあの隣の席の水野こうき

「あ、あ、うん。宜しく。」
ビックリして声があまりでなかった。

「えっと〜名前は?」

「吉田です…」

「吉田さん、いかにも男子苦手ですみたいなオーラだしてるよね」

「えっ?いやそんなことないけど」

「そんなことないんだ、ならいいや」

初対面の相手になんてことを言ってくる人だ…
先が思いやられる。。
休むはずがさらに疲れてしまった。