紫雨 side





『現在電波の届かないところにいるか、でんげんg 』ピッ





「チッ、」







花火大会の約束をしてから、藍は一度も倉庫に現れることはなかった






それは、まあ、しょっちゅうだから気にはしていなかった。






だけど、何度電話しても俺の携帯で聞こえる声は機械的なあのむかつく声だけだった








以外にもこんなことは初めてだった









藍は倉庫に来なくても、電話は出ていた