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サングイノーゾside




真っ暗闇に染まる1室






女らしき人影が2人






「ねぇねぇ、"カリナ"。あいつらに一部の情報取られたらしいよー。
まぢ、素人の情報屋なんかつかうからじゃん」



向き合った2人の顔は鏡のように全てが左右反転





「そうなん"マリナ"?でもあいつ、使えるやつやったしー。。まあ、ここまでがんばったんちゃう?」







「はあ?……まあ、あたし達のことは漏れてないみたいだけどね」






「うちは、別に漏れてもよかったんやけどなー」




その部屋には、2人だけではなく、また闇に染まった住人がいる








「……まあそっかー。ねぇ、"迷人"の情報は漏れてるよー」








「…………」









迷人と呼ばれる男は口を噤んでいた





「ねえってば!」




痺れを切らしたのか、鋭いナイフのような眼光を女達にとばす






「おまえ、誰に口聞いてんだよ。……死にたいのか?」









その言葉に周りの人間は凍りつく






それはまるで彼のことを皆がトップと認めるように。