ケータイ小説 野いちご

キミの隣で恋をおしえて

05.聖なる夜と誕生日。




あのあと、冷静に考えてみて。

高校2年生で3年間の交際をしていたと数えてみたら。


(ちゅ、中2からぁ!?)


あまりの衝撃に、飲んでいたカフェオレも噴き出した。


(は、犯罪…)


それから、先生の情報も集めてみた。

うちの高校が初任校の、ピチピチの24歳だった。

教師歴、2年。

そういえば、あたし達の入学と同時にこの学校に来たんだった。


(…さぞかし、驚いただろう)


つまり、交際がスタートした時点で…逆算して…。

13~14の中学生(♂)と、21~22の大学生(♀)が付き合っていたことになる。


(恐るべし安堂佐久良…)




「それ、何の計算?」

「!!!」


安堂くんに声を掛けられて、飛び上がるほどびっくりした。

なべっちが彼氏とラブラブになって以来、何故か昼休み、一緒にお弁当を食べるようになっていた。

放課後、屋上に出るのは寒いから昼間の方がちょうどいい、って安堂くんは言うけれど、…いいんだろうか。


(あたしは本当に、いいんだろうか)


そろそろウルトラマン信号の点灯する時期になってきた気がする。

17回目の誕生日、17回目のロンリークリスマスまで、……24日。


「…ねぇ、聞いてる?これ、まさかとは思うけど…」

「え、あ、はい!もちろん、歳を数えた計算なんかじゃありません!!!」

「……………、」


墓穴を掘ったあたしは、真っ赤に腫れた顔で安堂くんと対峙した。


「……小林って、本当に…」


陽だまりの中、めんどくさそうに安堂くんがそっぽを向く。


「あたしって、ホントに…?」


怒られる覚悟はしている。

あたしって、どうしてこうもデリカシーがないんだ。

永きを共にした最愛の人に失恋した安堂くんの生傷をえぐるような計算式…。


(とは言っても気になったんだもん…)




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