「……ん…ふぁ……?」



目を開けると、そこには見慣れた天井が。


ここ、あたしの部屋?


ぼーっとする頭を起こすと、自分が制服な事に気づく。


あ、あたしあのまま寝ちゃったんだ……。

お兄ちゃんがここまで運んでくれたのかな。


制服で寝ていたためか、あちこちに皺が出来てしまっていた。



「……アイロンかけなくちゃ」


壁にかかった時計を見ると、夜の9時過ぎ。

だいぶ長く眠ってしまっていたらしい。


慌てて部屋着を引っ張りだして、着替えを済まし、部屋から飛び出した。