門扉のところ、あたしたちはどうにか陰になるところに姿を隠したままだった。


「状況把握ができていない、狙われてる自覚が全くない、忍者の忍の字も身についてない、
それから、俺を投げ飛ばしたのもまぐれだったに違いない奴。


次郎がそう言ってたぞ。」

後ろから一花の声が、ぐさぐさぐさぁーっと胸に突き刺した。

『あ、、あたし、そんなにひどい、、?』

「次郎がそこまで言うことは普段ないんだが、

お前、何したんだ?」


いくつものダメージを一気に受け、倒れそうになる自分を何とか支えた。



「顔色がよくないな。大丈夫か?」

『ぇ、、今更そんな、、』
それでも小さく頷いてみせた。





「あたし、ただケーキを、、」