「あのさ、ゆう...」

「ん?」

「ひかり、ゆうまのことが好き。で、昨日好きっていってもらった。だから、もう協力できない。ごめん。」

「え...」

ゆうの顔は真っ青だった。

「ごめん...」

ゆうは泣き出した。そして、

「ゆうも、好きっていってもらった。」

「え...」

どういうことだろう。二股?ふたまた?フタマタ?フタマタ?え?

「平川に、昨日...」

「ありえない。」

気づけば僕も涙を流していた。

「でもっ...」

「ひかりはゆうまよりゆうのことが好き。だからゆうまにもう無理っていってくる。」

「ゆうも言ってくる...」

「うん...」

小2にして浮気って、バカみたい。って今では思う。

「「ゆうま(平川)!!!!!」」

「え?なに?」

「「は?なに?じゃないよ!浮気なんて最低!!!!!」」

ゆうと僕の声は見事にハモった。

「え...?」

ゆうまは顔を真っ青にしていた。

「「もう、ゆうま(平川)とは無理だから。」」

「待ってくれよ...」

「「なに?」」

冷たい声で言いはなった。

「俺がほんとに好きなのはゆうなんだ。ゆうに近づくためにひかりに好きって言った。」

「は...?」

僕に好きっていったのは嘘?え?なんで?ゆうま、意味わかんないよ...

「ちょ、平川...」

「なんだよ、わりぃーかよ、ゆう、お前が好きだ。ひかりの事は好きじゃない。」

「てめぇ、いい加減にしろ。」

「え?」

「いい加減にしろっつったんだよ、なに?ひかりをバカにして楽しかった?騙して楽しかった?なぁ。」

「...ごめん。」

「ごめんで済んだらけーさついらねぇ。」

「...っ」

「なぁ、ゆう。」

「な、なに...?」

「ゆう、ゆうまと付き合えよ。」

「え...」

「好きだろ?」

「うん...」

「じゃあゆうまと付き合ったら?」

「...っでも!」

「いや、もういい。」

「...」

この日は最低で最悪の日だった。