―志貴Side―


今日はクリスマス。

伊都と付き合って初めてのイベント。



うん、楽しみだ。


伊都がケーキとか用意してくれてるからって、家に呼ばれている。



しかも家族は出ていて、2人きり。


……俺、大丈夫かな。




と、少しの不安もありながら伊都の家に来て、インターホンを押す。




「はーい」


その声がしてすぐにパタパタと廊下を走る音。

そしてドアが開かれると、かわいい笑顔の伊都。




「いらっしゃい。寒かったでしょ?
早く入って」


あ、もう無理。



そう思い、すぐに伊都を抱きしめる。


顔を見ただけで愛しくて触れたくて仕方ない。