京ちゃんが出て行ったあとも私はこの場から動くことができない。


何回目かのチャイムが響く。




泣きすぎて疲れてしまった。


京ちゃんに気づかれてしまっていた。


いつから気づいていたのかな?



京ちゃんはどんな思いで私といてくれたんだろう。


それを考えると、どうしても辛くなる。



私が中途半端だから無駄に京ちゃんを傷つけたかもしれない。


だからと言って、あの時の私は京ちゃんを振るなんてことは、たとえ時間が戻ったとしてもできない。




涙を拭い窓から外を眺める。



下ばかり向いてちゃダメだ。



京ちゃんが背中を押してくれた。


それを裏切ったらダメだ。