「わーかーな!」

ぼーっと、窓の外を眺めていると
親友の由紀が私を呼んだ。

「…ん?なに?」
少し眠かったため素っ気ない返事になってしまった。

「何じゃないわ!次漢字の小テストだよー?点数低いと、スパ先怒るぞー?」

その瞬間一気に眠気がさめた。

「やば!?」
私、菅谷 若菜(スガヤ ワカナ)は国語の点数が急激に低い。しかも先生があのスパルタ先生、通称スパ先とか…おわってる…。

「由紀様!お願いします!今すぐ出そうなところ教えて♡」
親友の中道 由紀(ナカミチ ユキ)は学年でも上位の成績をもち背が高く美人、おろした髪は黒く綺麗な髪質、完璧と言える子だ。

「はぁー。しょうがないなぁ。今回だけだよ?」

「さすが!由紀!いや由紀様!」

「はいはい」

そんなふざけた話をしている中、私はさっき思い出した記憶を恨んだ。