〜美姫side〜



そんな時、霈が急に立ち上がった




「そうだ!今僕ね、琴を習っているんだ

やっと一曲弾けるようになったから

聴いてくれる?」


立ち上がると同時にそう言った。



あまりにも、突然すぎる言葉にわたしは


『え、うん。良いけれど?』


曖昧な返事をしていた。