「おはよ!杏奈!」

「んー?あー…美穂ー?おはよー…」

「どーした?」

「んー。寝不足でさ〜」

「あー。パーティーの準備?」

「うん…お父様がね、準備はこっちでするから簡単な書類をまとめるだけでいいから幹事やってくれる?って言ってたから引き受けたらもう最悪だわ…」

「あはは笑全部押し付けられたわけね爆笑」

「というか、最近会社の方がさー、うまく行き過ぎてて、人手足りないんだってー。私の会社からも何人か人事異動したんだけどね…それでも足りないらしくてさー…」

「まぁ、大変だね〜笑」

「うん…だから、書類が全部回ってきちゃったのはしょうがないんだよねー…」

「まぁ、うちの忠犬貸すにもね…」

「じゃあ、美穂手伝ってくれない?」

「えー!どんなのやるの?」

えっとね…と言いながら杏奈が取り出したのはノートパソコン。

杏奈は慣れた手つきでカタカタとキーボードに文字を打ち込んでいく。

「あ、無理だ。」

「え?」

「ごめん!美穂!やっぱり大丈夫笑
私ひとりでなんとかするよ。」

「そう?なんかごめんね。
頑張りすぎないように頑張ってね。」

「それ、意味わかんないよ〜笑」

「まぁ、倒れて欲しくないってこと笑」

「大丈夫笑私ね、こう見えて体は丈夫なんだよ?」

「ならいいけど…。無理しないこと!」

「…はい…笑」