「あの日…」

「え?私たちが見たこと聞いたことが真実何じゃないの?」

「違うんだ。」

「うそ…」

「嘘じゃない。ほんとなんだ。聞いてくれるか?あの日の真実を。」

「…っうん」

「恭太もいい?」

「あぁ。」

「美穂さんと蓮也さんも?」

「「もちろんです。」」

「じゃあ、話すよ。
俺は、小さい頃に親が離婚して父の方に引き取られた。
その頃は何回か母にあっていたんだけど…何年かするうちに、母が小さい子どもを連れて会うようになったんだ。
…それが、杏奈だった。
僕には見せてくれなかった優しい笑顔を向けられて幸せそうに育っていく君を見て、僕は羨ましかった。だから、僕は父に言ったんだ。どうして僕にはお母様がいないの?ってね。その質問に答えてくれなかった。そして、その日から暴力をふるわれるようになったんだ。
僕は、養護施設に預けられた。そして、いまのこの家に引き取られた…
でも、ここはたくさんの人が出入りする場所ですぐにはじのほうへ追いやられた。 あぁ。僕の居場所はどこにもないんだ。そう思って、大通りに出た。ところを杏奈のお母さんが身代りになった。
最後に空良。杏奈。海叶。綾翔って言ってた。その後、空良は僕の父が殺したんだ…すべては俺のせいで…っ。ごめんなさい…ごめんなさい…っ」