◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
4月。
久々に袖を通す制服からは、糊の匂いがした。
お手伝いの南条さんが、いつの間にかクリーニングに出してくれていたみたい。
今日は始業式。
あたしは少し緊張していた。
今年一年、どんなクラスに自分が所属するのかもそうだけど。
もうひとつ、気がかりなことがあるからだ。
いつものように飯田さんに送られて学校へ着くと、昇降口に貼られたクラス発表の紙で自分の名前を確認した。
3年C組が、今年度あたしがお世話になるクラスらしい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…