次の日、あたしは憂鬱な気持ちで学校へ向かっていた。

「…………」


はぁ、よりにもよって、隣の席が渚くんだなんて…。

もう、右側を見れない。


梨子や、優真くん、琢磨くんにも迷惑をかけてしまうだろうな…。


ータッタッタッタッ


「……?」


俯きながら歩いていると、学校が見えてきたくらいで、後ろから誰かが駆け寄ってくる音に気づいた。


振り返ると、そこには………。


「ほのかちゃん!!」

「!!」


息を切らして、肩で呼吸をする、渚くんがいた。

渚くんは、すぐに呼吸を整えて、真っ直ぐにあたしを見つめた。


「ほのかちゃん、お、おはよう!」


少し緊張した様子の渚くん。

あたしは、驚きで渚くんの前に立ち尽くす。


どうして、ここに?

どうして、あたしに話しかけてきたの?