ケータイ小説 野いちご

水男(ミズオ)

高山

「♪俺は-モテないー


♪モテモテ
♪モーテーナーイ―」


午後三時を過ぎた気怠いオフィスで
やけくそ気味の替え歌が聞こえてくるのは


世間ではよくあることなんだろうか?


いや。


あるわけない。


高山はパソコンで書類作成しながら
自虐にも程がある替え歌を歌っていた。


隣に座る亜美が
眉をしかめながら高山を見つめている。


「say!

♪モーテーナーイ―
♪モーテーナーイ―」


とうとう一人で自作自演の
コールアンドレスポンスをやりだした高山を


亜美はイライラした口調で注意する。


「うるさい!
まじめに仕事してよ」


そう言って睨んでくる亜美の顔を
高山はじっと見つめた。

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