ケータイ小説 野いちご

水男(ミズオ)

亜美

高層ビルが乱立する大都会。


忙しく走り回る車。
ごった返している大通りを歩く人々。



乱立するビルの23階にあるオフィスから
街を蠢く人々を見下ろしていた女性は


ため息をついてこう言った。



「ふははは……人がゴミのようだ」


そんなことを言っているが
この女性はこの街の支配者でも


ましてやこの23階にある
オフィスの主人でもない。


このオフィスのただの事務員。
しかも入社一年目の新人。


この会社に就職して
まだ研修も終わっていない新人は


アンニュイな表情で
窓から外を眺めていた。





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