ぼーっとしていたら朝野先生に
声をかけられる。

「藍原好き嫌いある?」

「ピーナッツ以外は大丈夫です。
アレルギーなので食べれないんです。」

「了解。昔と変わってないなぁ。」


朝野先生の声は横に通った
パトカーのサイレンでかき消された。


「先生、なんて?」

「何でもないよ。
ピーナッツは入れないようにしてもらうから大丈夫だよ。」


笑顔で返されたら
深く聞けなくなってしまった。

車で20分ぐらい走ると、可愛い外観のレストランが見えてきた。


「ここ。
藍原こういうの好きでしょ?」

「はい!何で分かったんですか!?」


可愛い外観に
テンションが上がりまくりの真白。

「まあ、中でゆっくり話そう。」


朝野先生は嬉しそうに微笑んでいた。