「…えへへ、ぐふふ」


とは言うものの?
結局、嬉しいじゃん??

だって、大好きなこうちゃんにおんぶしてもらってるんだよ!!


もう、鼻血出てないのが奇跡だよね。


「…おい、背中でキモい。」

「ぐへへへ、何とでも言って!!」


こうちゃんの言葉も耳に入ってこない。いや、入って来ても右から左にさようならだもん。



あぁ、素晴らしい筋肉。
いつかこうちゃんの腕にギューーッてされる日を夢見て……



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夢見て……?



「…きろ、おい。」

「ん…ギューーッて…」

「いつまで寝てんだ、起きろ!」

「っは!!こうちゃん!?」


気付けば…駅のホーム。
の、ベンチ。


隣には大好きなこうちゃん。


「ったく。」

「…も、もしかして…こうちゃんここまでおんぶ…」


恐る恐る隣を覗き込めば、そりゃもう凄い剣幕で睨んで来るこうちゃん。


「あー、重かった。肩凝った。途中で投げ捨ててやろうかと思った。」

「ごごごごめんなさぃいい!!」


こんな状況でも冷めた目つきがかっこいい〜!!ありがとうございますうぅ!!