ケータイ小説 野いちご

クールな先輩を恋の矢で射止めます

Chapter 1
「すぐに俺たちを頼ること」




あたしは学校を出て、電車に乗って一駅先で降りた。



バイト先が学校の最寄りの駅だと生徒に鉢合わせしたら働くの気まずいと思って自分の家の最寄り駅との間を選んだ。



あたしはきょろきょろお店を見ながらバイト募集のチラシを探した。



スーパー、コンビニ、牛丼屋さん、ラーメン屋さん、ドーナツ屋さんがあるけど考えたら短期で取ってもらえそうなところなんてあるのか不安になってきた。



ましてや今月中にお給料をもらうなんて……。



そんな自分の条件にあったバイト先なんて見つかるのかな。



「はぁ……」



急に弓道部に入部する道が遠ざかった。



やっぱり高校生なんて、まだまだ子供で自分じゃ何にもできないのかな……。



やりたいとどんなに強く思ってても、現実は……。



何にも結局できない自分に苛立ってきて、なんだかだんだん目頭が熱くなってきた。



こんな人通りの多い場所で泣くなんて恥ずかしすぎる。



でも全然あたしの思ってることなんて聞いてくれない。



出ないでよ、出ないでよ。



泣いたって何にも変わらないのに。



……そんな時だった。




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