高校新学期、二度目の春、今年の桜は例年より早く開花してもう葉桜となっている。
「行ってきまーす」
玄関を少し開け家の中のお母さんに向けて言う。 
リビングから小走りででてきたは、「行ってらっしゃい、気をつけて」と言った。
私は返事をして家にを出た。
まだ、ほんの少し肌寒いこの日、体を震わせながら駅へと向かった。
電車に乗り外気と車内都の温度差で胃がきゅとなるのを感じた。