そんな事があってから1年後。
私に喜ばしい報告が出来た。

「おめでとうございます。
おめでたですね」

吐き気がして気持ち悪いため検査をしに
病院に行くと妊娠を告げられた。

「ほ、本当ですか!?」

「はい。予定日は……来年の4月辺りになりますね。
妊娠3ヶ月になります」

嬉しい……私のお腹に先生の子供が居るなんて。
ソッとお腹に触れる。

まだ、膨れていないので実感がないけど
確かにお腹の中に存在しているんだ。

早く伝えなくては……。

睦月君にお兄ちゃんになる事を伝えたい。

先生……喜んでくれるかな?

そわそわしながら支払いを済ませると
自宅に急いだ。

自宅に着くと
先生は、丁度昼食の準備をしていた。
睦月君も手伝っている。

「先生、睦月君。今戻りました!!」

「涼花。うるさいぞ。
お前……体調悪くて
病院に行ったのではないのか?」

呆れながら注意される。

そうだけど……そんなことを言っている
場合ではない!!