in 心優の病室



心優は目を覚まし、窓から空を眺めていた。

今日は雲ひとつない晴天で、外に行くと気持ち良さそうな天気。



コンコンッガラガラッ

看護師 「あ、心優ちゃん目が覚めたね。見てっ!病院の中庭にね綺麗なお花がたくさん咲いてたの!心優ちゃんにも見てもらいたくって持ってきたよ!」


そういい心優に綺麗な花束を見せた。


看護師 「花瓶にお水入れて飾ろうね。」


そう言いながら、部屋に備え付けの流しで水を入れ、棚におこうとした時、



ガッシャーン


誤って看護師が花瓶を落とし、割ってしまった。


その音を聞いた途端、


心優 「きゃーーーーーーーーーーっ!はぁはぁはぁはぁはぁはぁ。
いやーーーーーーーーーーーーっ!はぁはぁはぁはぁ。
ぎゃーーーーーーーーーーーっ!ゲホゲホッグスッヒック」


心優がパニック発作を起こしてしまった。


昨日の事件の最初に聞いた何かが割れる大きな音が花瓶が割れる音と重なり、フラッシュバックしたのだ。


看護師 「っ!ごめんっ!心優ちゃん!びっくりさせちゃったよね!ごめんね!大丈夫だから!ね!ちょっと落ち着いて!」


なんて言う看護師の声なんて耳に入らない。

フラッシュバックしたことによって、その看護師が自分をまた切りつけてくるのではないかという恐怖心が心優のパニック発作をさらに悪化させた。



点滴は抜き、点滴台は倒し、カテーテルも自ら抜き取りとにかく何もかもを投げつける。



点滴を抜いたことにより腕からは流血しているが、そんなのお構い無しに暴れまくる心優。