楽しかった1日は終わり、今日初めてラストと戦うことになる。

「今日の任務が終わったら、私……あの食堂のカレーを食べるんだ!」

「愛恩、祖父から聞いた話によると、そういうこと言った奴はいつも死ぬんだ。今食べろ」

「時間的に無理だって。愛恩、カレーのことは忘れなよ」

そう言いながらも、鼠優子があのカレーのレトルトを持っていることは知っている。きっと任務の合間に食べるつもりだ。食べようとしている所を見つけたら、上官に言わない代わりにちょっと分けてもらおう。

「おはようございます。今日はどうですか?何かあったら私に言ってください」

無表情で朧さんは言った。背中に武器を背負っていてかなり重そうだ。

「もうそろそろ隊に戻った方がいいんじゃないかしら。08:21よ」

紫邦 桔梗(しほう ききょう)さんの言う通り、隊に戻らないといけない。

「無事を祈る」

「死ぬわけにはいかない……皆も生きて帰ってきてね」

「まあ何とかなるか……死亡フラグは立ったら折れよー」

皆と目が合った。私は……

「生きて帰ってくる。もしフラグを立てようとする存在がいても、逆にこれを立ててやる!」

掲げた白旗は、日光が当たって眩しかった。この白旗がどんな力を持っているのかはわからない。だから、生きてこの白旗が何なのか知りたい。そして、この白旗は皆を守ることに使いたい。