お気に入りの曲を聴きながら、校門をくぐる。



着くずした制服に茶色の髪、



ルーズに開けたシャツの胸元には女からもらったネックレス。



どんな女からだったか覚えてなんかない。



物はもらっても、そいつの気持ちまではいらないから・・・・・。



だから余計なことは記憶しないことにしている。



「龍斗(りゅうと)、おはよう♪」



「おぅ!美由紀(みゆき)、あれ??髪の毛切った??可愛いじゃん!」



俺の一言に顔を赤くするこの女も俺が好きらしい。



態度見てればすぐ分かる。



「龍斗が一番最初に気づいてくれたなんて嬉しいなぁ♪」



「いいじゃん。似合ってるよ」



「ありがとうっ/////・・・・・!」