翌朝



「行ってまいります。」



「あぁ。」



あたしの家は、父とあたしの2人だけ。
お母さんがどうなったかとか、何も教えてくれはしない。



家を出ると、何故か、家の門の前に見知った人影が立っていた。


…真嶋純輝…!

これがお父さんにバレたら大変だ。


あたしは門までの距離を走る。
こういうとき、無駄にデカイ庭は不便だ。